子どもの心を中心に、からだの面にも目を向けるような診療を心がけています。
女性ならではの、お母さんの目線に近づけるようなお話しができればよいな…と思っています。
日々の診療で思うこと、日常生活の中で感じることなどをつづっています。
最近は、どちらかというと、
普段会えない友人達へのメッセージがわりとなっているようにも思います。
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【ドラマレビュー】篤姫


日曜日の夜の楽しみは、「篤姫」です。
私は、大奥などのドラマは未見で、久しぶりの大河ドラマ。
大河ドラマって、ちょっととっつきにくい…と思っていたのですが、
この「篤姫」は、主演が宮崎あおいちゃんという若い女優さんということもあり、
テーマも広い意味でホームドラマ、なため見やすい。

篤姫という人物についても、いろいろと知りたくなるそんなドラマです。
彼女だけでなく、彼女に関わる人物、例えば夫とのある第13代将軍家定。
篤姫の中では、堺雅人さんが演じておられます。
歴史上の人物の人物像については、史実がはっきりしていない面もあり、
特に将軍ともなれば、真偽のほどは定かではありません。
この家定という人物には、脳性麻痺という定説もあるようですが、
ドラマの中に家定は、「暗愚」を演じているようにしかみえない。
また、周囲の家臣達も、そのことを見抜いているようで、測りかねている、
そんなやりとりが想像力をかき立てていて、とても興味深い。

篤姫という人物も、約150年という歳月の長さをどう感じるか、にもよるのだけれど、
いわゆる士農工商の時代、差別があたりまえだった時代に、
薩摩藩の分家の娘という立場から、将軍の奥方になる中で、
自分の両親ですら、自分よりも遙かに下の立場となってしまう運命。
本来ならば、それを受け入れることに時間がかかるのかもしれないけれど、
(現代に生きているものならば、そう思う。)
実際、その時代に生きていた人間にとっては、受け入れてしまえる常識。

そう考えると、我々が考える常識なんていうのは、
文化とか、世相に、簡単に操作されるものであり、変わるものであり。

最近、外来で「普通」と言い切る子どもたちに、こういうことを伝えるにも
良いドラマなのかもしれないなぁと、思うのですが。

戦前、戦後だけでも、随分と違い、さらに現代となるともっと変化が大きい。
普通…なんていう言葉の意味が、重さが減って欲しいと思うものです。
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ドラマレビュー【鹿男あをによし】〜全話を通じて
JUGEMテーマ:鹿男あをによし


こんなにはまるドラマも珍しい。
思わず、発売と同時にサントラを購入。毎週木曜日が楽しみでした。
万城目学さんの原作は、なんというかセピア色。京都が舞台となった「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」は、携帯とか出てきて明らかに現代の設定なのに、
イメージは私が学生時代を送った1990年代前半。
この「鹿男あをによし」も、卑弥呼などの話が出てくるからか、ファンタジーだからか、
そして奈良が舞台だからか、同じ時代を感じさせる。

ミステリーの要素(誰が狐の使い番で、誰が鼠の使い番で、いったいどこに「メ」があるのか?とか)もあれば、ファンタジーの要素(鹿や鼠に話しかけられる人間のとまどいや、顔が鹿化することなど)もあれば、人間ドラマの要素(これはただ一点、主人公の変化←これを主演の玉木くんは素敵に演じていました☆)など。
なかなか、一言で説明できないドラマも珍しい。
だいたい、最初、ドラマ「医龍2」を見終わった後の番宣では、「鹿男あをによし」という題名と鹿しか出てこず、全く想像させない手法に、びっくりした。
今の世の中、このような手法にひっかかる人の方が少ないのでは…。

そして、原作を読破した後に見始めた私ですら、この原作を10話でするには、
持てあますのでは…と思いを持ってしまった、初回。
それが、2話に入り、あまりに上手くヒントがちりばめられていることに気がつき、
藤原くん女性化も、綾瀬はるかさんのキャラに合い(正直、彼女がこんなキャラだとは知りませんでしたが←世界の中心で愛をさけぶ以来でしたから)、
そして、堀田イト(多部ちゃん)。全話を通じて、彼女のキャラは大人と子どもの両面を見せ、
でもやっぱり出てくる役柄の中で一番大人と感じさせたこと。
更に、ずーっと怪しい雰囲気を漂わせていたのに、ただの人だった重さん(蔵之介さん)。原作読破組の私でも、ミスリーディングされてました。

そしてそして、主役の小川先生(玉木くん)。
千秋様から約2週間。いったい俺様千秋様から、運のない男小川先生にどう変貌するのか、それが一番の楽しみでした。
ちょうどBSでのだめの再放送をしていたので、見比べることができたのですが、
これが同じ人!?と思わせてくれたことに、素直に感動。
千秋様も結構、苦悩されていたので、共通項がないわけではないのだけれど、
小川先生のなさけなさ度はかなりのもの。
それが、周囲の人々に助けられたり、一緒に考えたりして、いつのまにか「チーム鹿男」状態。(笑)

一応、全てが綺麗に完結してしまっているこの作品。
なので、続編は難しいと思われるのだけれど、なんらかの形でスペシャルなりしてほしいもの。
例えば、話を堀田目線で見直すとかね。

ドラマのイメージを打破したと思われるこの作品は、視聴率はイマイチだったようだけれど、実はこれだけ録画が出来る時代に視聴率だけで評価するのもどうか…と。
見ていた人達の満足度はかなり高そうなので。
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【ドラマレビュー】篤姫
JUGEMテーマ:NHKドラマ


今年は珍しく日曜8時の大河ドラマを見ています。
「篤姫」

幕末の時代に生きた女性の物語。
大河ドラマって、あまり興味なかったのですが、
宮崎あおいさんの演技に注目していたこともあり、3週間前くらいから見ています。

細かな内容は、公式サイトを見て頂くとして…。
たかだか150年前の日本を生きてきた人達と、我々とでは、
考え方の土台がこれだけ違うのか、ということを考えてしまいます。
物語の中で、大切な人物が「自害」をします。
今でいうところの「自殺」でしょうか。
「自殺」は避けねばならないことというのが現代の考え方。
でも、その時代の「自害」は、悲しいこと、受け入れがたいことである一方で、
なんとなく心情が理解できるものであったりもします。
格差ばりばりの世界。その中で生きて行くにあたり、「死をもって教えること」。
その意味を感じつつ生きて行くであろう主人公。

もう一つ親子の情。
時代は変わっても、表に出すものでもないのかなぁ…と感じさせたのが、
親から子への愛情や寂しさ。それを感じさせる内容でした。
子どもは、親になって始めて親の気持ちがわかる。
そういう親子関係で十分なのでは、と。
だからこそ、親の方が子どもより我慢が必要。
でも、今の世の中、親の方が我慢が足らないのかもしれません。

いやぁ、それにしても良かった言葉。
母から娘への言葉(それは娘の方が格が上がった後のことを予測しての言葉)。
「どんな身分の人間の言葉もまんべんなく聞きなさい。そしてその人の身になって考えなさい。それでも思い悩むこともあるでしょう。そういうときは…。」
「そういうときは、考えるのを辞めなさい。考えるのではなく、感じるのです。自身を信じて感じるがままに身を任せなさい。」

特に現代の人にとっても大切な言葉だと思います。

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ドラマレビュー【鹿男あをによし】
鹿男あをによし

お正月の「のだめカンターピレ」のフジテレビの戦略にまんまとひっかかり、
すっかり千秋先輩こと、玉木宏さんに注目の日々です。

で、この「鹿男あをによし」。
同僚の先生から、原作本をかり、ドラマが始まるまでに、
ストーリーを押さえていて、どんな風に映像化されるのかを楽しみにしていました。
実際、本とドラマでは違いもあり、展開は変わるのだろうか…。
(一番大きな違いは、原作では同僚の先生の藤原くんは男性なのに、
ドラマでは女性である、ということ。)

原作を知らないと、まだ2話ということもあり、ストーリーは謎だらけ。
知っていると、あちらこちらに伏線が張られているので、とても楽しい。

またまた、私は以前、奈良と京都の県境の京都側の病院で働き、
住んでいたのは奈良市、というときがあったので、
懐かしい景色がいっぱいでてくるのも、楽しい。

私が大注目している玉木くんは、すっかり千秋先輩の雰囲気を消し、
まったくついていない小川先生をおどおどと演じている。
この方、とても努力家のようで、とても今後が期待できる俳優さんだと思います。
のだめでも、本編とスペシャルでは、指揮も上達していたものね。

話題性のある役者さんというより、芸達者な役者さん達が脇を固め、
誰もがキーパーソンに成り得る、という先の読めない展開ですが、
久しぶりに奥行きのあるドラマじゃないか、と思います。
カメラワークも独特で、音楽も重厚。

今後、化けてくれることを願います。(だって、視聴率予想より低いんだもん!)

ということで、木曜日22時は「鹿男あをによし」、お薦めです。


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NHKスペシャル「好きなものだけ食べたい」
NHKスペシャル「好きなものだけ食べたい」を昨夕見ました。
数日前からNHKで放映されていた予告編を見て、興味を抱いたからです。

子どもたちの食事に、今どんな異変がおきているのか?
その異変の原因は何かを知りたかったからです。

とある小学校でのお話。
「食育」に早くから取り組み、子どもたちだけでなく授業参観でもテーマとして取り上げていたことから、「食育モデル校」となっています。
ところが、そのような小学校であっても、給食を残す量が半端な量ではありません。

なぜなら、子どもたちは自分の好きなものしか食べず、嫌いなものは食べようとはしないからです。

そこで、全校生徒に3食の食事を1週間、写真に撮ってきてもらうことにしました。
食育教育のおかげで、朝食を抜く子どもはいませんでしたが、
驚くのはその内容です。
お菓子の盛り合わせだったり、ファーストフードやコンビニのハンバーガー、にくまん、おにぎりだったり。
栄養のバランスという言葉は死語でしょうか?

ここ10年で、子どもの中に潜在的な生活習慣病の因子を持つ割合が増えています。
番組内では、肥満だけでなくやせの影響も指摘し、
子ども時代の食生活の乱れが、将来の骨粗鬆症や脳血管障害、
更には次世代の子どもたちへの影響として低出生体重児や産まれた子どもの肥満傾向への警鐘もされていました。

恐ろしいことです。ぞくっとしました。

なぜなら、その発端として現代の親達が、
「子どもたちが嫌いなものを無理して食べさせる必要はない」
「いつかは食べるようになる」
「(肥満の入院プログラムの参加にあたり)自宅では甘えさせてできないから、こういうものに参加させて自覚を促す」
という発言をしていたことです。

私が働いている病院では、自閉症や精神遅滞の成人を対象にした肥満プログラムを行い、入院中は成果をあげていますが、外泊や退院後にリバウンドするということもわかっています。
対象にしている病気が、食に関する理解を得にくい人達だからかと思っていましたが、
今日の放送を見ている限り、そういうことだけではないのかもしれません。
入院中にできても、退院した後できるようになるためには、子どもたちだけの気持ちの変化だけではだめなのです。親のスタンスが変わらないと、結局子どもたちにとって、退院後のリバウンドが「失敗体験」としかならないのです。

子どもたちにイヤな体験、嫌いな体験を、親がトライさせようとする努力を避けること、これがいろんな場面で見られます。
小児科医として関わっていたときに一番多い訴えが、
「薬を飲みません」ということでした。

しかってまで…といいます。
けれど、少しでも食べられたり、薬が飲めたり、と
それまでできなかったことが、がんばってできたと言う経験は、
親がきちんと誉める機会にもなり、子どもたちが「できた!」という実感を持てる貴重な経験となって返ってきます。

単に、体の機能面だけの問題ではなく、こころを育てるということから
考え直していってほしい課題だと思います。

救われたのは、番組内で子どもたちが変化する様子を描いていたことです。
■ 食農教育(自分たちが作った野菜を給食で食べる)を実践している小学校では給食の残飯はほとんど出ない。
■ 自分でお手伝いして作った料理ならば、苦手な野菜が入っていても食べようとする気持ちがわき、実際食べられる。
■ 友達と一緒にがんばっているという実感が感じられたら、入院プログラムの中で嫌いな野菜をがんばって食べようという気になり、実際食べられる。

ほんのちょっとした考え方、そしておしつけではなく、一緒に考えて、一緒に達成できる目標をつくること、
それが大切なのだと思いました。
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