子どもの心を中心に、からだの面にも目を向けるような診療を心がけています。
女性ならではの、お母さんの目線に近づけるようなお話しができればよいな…と思っています。
日々の診療で思うこと、日常生活の中で感じることなどをつづっています。
最近は、どちらかというと、
普段会えない友人達へのメッセージがわりとなっているようにも思います。
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【書籍紹介】子を愛せない母 母を拒否する子
久しぶりの書籍紹介です。

子育てはどんどん難しくなっているような気がします。
それは、情報量が多すぎることが、一番大きな原因だと思っています。
そして、大人が自分の感情を上手く処理できずに成長し、
人と上手く関わっている、という自信が持てずに社会で生活していることが、
その根底にあるのだと思います。
人の中に住み着いた不安感を払拭させるために、
世の中にあふれている情報を取り込もうとして、更に混乱している。
そんな世の中での子育てですから、子どもの表情や言動を上手く受け取れない親が
増えてしまっていてもしょうがないのでは、と思います。

今回紹介する本「子を愛せない母 母を拒否する子」。
反応性愛着障害という子どもたちが増えています。
一番わかりやすいケースをあげると、5歳までに虐待を受けて育った子どもたち、です。
ところが、この本の中で出てくるケースは、はっきりとした虐待ではなく、
小児科医としてなら、とてもたくさん出会ったことがあるような、
いわゆる育児不安と捉えるケースがつまっていました。

アメリカで活躍された後、日本でも活躍をされてこられたソーシャルワーカの方が
書かれていますので、アメリカでのケースと、日本でもケース、
そして子ども虐待が既に問題視され、州によって様々な取り組みを開始されている
アメリカでの対応などが書かれています。

発達障害にしろ、子ども虐待にしろ、子どもたちが症状を起こしてから、
治療を行うより、いかに育児不安の母親を早期に発見して、
対応を一緒に考える、という対応をしていくことが、結局は経済的にも
有効な方法ではないか、と思うのです。
ところが、今の日本では、子育て支援といえば、医療費の無料化とか、
金銭面での支援策ばかりが前面に立ち、人支援からの視点が少なすぎます。
確かに、一番お金がかかるのかもしれませんが、その有効性を考えると、
優先順位は自ずと見えてくるような気がします。

こういう本を紹介することで、何かのきっかけになれば、と思い、
ブログにアップしてみました。
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Comment








おひさしぶりです。元気ですか?

私は復帰して早1年が経とうとしています。
体調はいま一つですがなんとかステロイドを飲まずに痛みに耐えてます。鎮痛剤はもう放せません。

この1年外科系の病棟にかかわってみて先生と一緒にいた母子系の病棟との違い、感じたことを伝えたいと思います。

まず、非常に高齢者が多いこと。60、70代は若い方なんです。そして以外にも離床が早くてびっくりしました。日本の60歳の定年、年金給付はやっぱり遅らせたほうがいいかも・・・。また、この世代の上の世代が家族にいることの多さ、90歳の親が居ますといわれたときは第二の人生、親の介護かぁ〜。と思います。

田舎だから近所の目を気にして施設に入れることも出来ず、長男の嫁だから見るのは当然と義兄弟にいわれるお嫁さんなど介護保険が利用したくとも出来ない状況を知りました。

小児の虐待は何例かありましたが、老人虐待もすごいです。認知症のおばあちゃんに30代の孫が熱湯を浴びせたり、言葉で罵倒したりといろいろ出てきます。あと、寝たきりで自宅療養をしていて肺炎になった人など介護不足が明らかに見えています。
また、ニートの20,30代の患者などもいて病院は日本の社会問題の宝庫です。

先生と同級生のIくんは、NSの意見をあまり聞いてくれません。私たちとかなりの温度差を感じます。患者を良くしていこうとする目標は同じはすなのに意見があわず言い合いになってしまいます。
この前の飲み会ではくり坊のこと心配してたよ。
from. runchi / 2007/05/15 11:11 AM
runchiちゃん
お久しぶりです。
そっかぁ、復帰して1年経つんだね!
病気と向き合いながら、しっかりとナースの仕事を続けていること、がんばっているのね。
きっと勇気を貰っている人達がたくさんいるのだと思います。

病棟の話、ありがとう。
そうですかぁ、老人も虐待ね。
今働いている病院は、虐待を受けている子どもたちのケアが中心、というところです。
施設に入っている子達も多いので、いろいろと考えちゃいますね。職員さん達も熱心ですが、若い職員さんたちも多いので、とまどいも大きいし、子どもたちの行動もなかなか派手だしね。

でも、子供だけ見ていると、やっぱりかわいい面はたくさんあるし、適切な行動を教えられていないから、周囲を振り回しちゃうのだろう…と思います。
ただ、親を責めて解決できる問題でもなく、
どこから手をつけたらよいのだろう…と、思うと根は深いですね。

老人の問題でも、似たようなことがいえるのではないかと思います。

ドクターとナースの視点は似ているようで違いますね。
ドクターは病気が主になり、ナースは人が主になると思うから。
「目標は同じ」という点がわかっていれば、
きっと温度差を解消していく方法はあると思うよ。
それには、たくさんの言葉をつむぐ必要があり、
お互いの視点の長所、短所を見つめること、そして「待つ時」も必要かもしれないですね。

Iくんによろしくお伝え下さいね。
お互い、自分の体を大切にしたいものね。
みんな闘病体験持ちになっちゃったね〜。

そんな年齢なのかしらね。
from. くり坊@管理人 / 2007/05/15 9:20 PM