子どもの心を中心に、からだの面にも目を向けるような診療を心がけています。
女性ならではの、お母さんの目線に近づけるようなお話しができればよいな…と思っています。
日々の診療で思うこと、日常生活の中で感じることなどをつづっています。
最近は、どちらかというと、
普段会えない友人達へのメッセージがわりとなっているようにも思います。
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8月だからこそ、考えておきたいこと。
以前と比べると、8月だからと、戦争のことを扱った特集が、
テレビにしろ、新聞にしろ、減りましたよね。
以前は、ドラマなどにも必ず取り上げられてました。
あまりに悲惨な状況で、かつ、悲しい気持ちになるので、目を背けたい、という思いもありました。

ところが、最近になって、戦争を特集された番組を見て、いろいろと感じます。
それは、「戦争はいけないことだ」ということにとどまるのではなく、
今の時代を生きている、というそのことに、もっと感謝していきたいということ。

NHKで、数日前、8時台の特集で、昭和11年に甲子園で全国制覇をした県立岐阜商業のナインが、その後戦争に徴集され、あるものは特攻隊員として、あるものは戦争の中で、亡くなっていったこと。
そして、満州からシベリアで拘束された方は、生きる目的を失った状態で帰国する
その船の中で、都市対抗野球の記事を読み、当時の同級生達の姿を見て、もう一度行きようと思った、と。その方は、その後、県立岐阜商業の監督として甲子園に来られて、現在、唯一の生存者なのだそうです。

その番組を見た2時間後に、同じNHKでは、あの今年の甲子園の決勝戦の二日間の特集をしてました。
どうでもいいような「タオル」のことは取り上げず、
野球は一人の優秀な選手がいたからといって、勝てるものではない。
早稲田実業の斎藤選手のスライダーを後逸しないために、猛特訓をしたキャッチャーの白川くんのこと。そして、その成長によって、甲子園の決勝戦の場で、勝利を手中に収める大きな要因となったこと。
甲子園優勝という結果の過程で、どれだけの努力がなされたのか、
そして、どれだけの気持ちのぶつかり合いがあったのか、それを伝える良い番組でした。

その前に放映された番組と比較すると、今の時代がいかに恵まれているのか、ということを実感します。
戦争が終わったのは、たった61年前なのです!!!!
そのたった61年間に、どれほどまでに人々の生活は便利になったことでしょうか?
その便利さが、いつの間にか当たり前のものになってしまっています。

人というのの欲求というのは、恐ろしいなーと思います。
まだまだ世界を見渡せば、戦争や貧困で、食べるものにも、着るものにも苦労している人達がたくさんいます。
そのことを知る手段というのはたくさんあるはずなのに、そしてたぶん知っているのに、
次から次へと「○○してくれない」とか、「○○しないのはおかしい」とか、
そういう言葉ばかりを聞きます。

テレビで知ったことですが、
家族で記念写真を撮った数日後に原爆が落ちたために、ちょうど広島市街から離れて働いていた10代後半のお姉ちゃんだけが生き残り、それ以外の家族を一度に失った方がおられます。その後どのような経過をたどったのか、その女性は語りませんが、現在は孫がおられます。ところが、その孫のお宮参りのときに家族の記念写真を撮ろうとしたところ、がんとして、写真を撮ることを拒んだそうです。それまでも同じようなことはあったのですが、このときに始めて、その女性の娘さんは「なぜ??」と思って、何度も何度も尋ねたところ、始めて原爆のこと、家族を失ったことを話したそうです。
この話を聞いたときに、一番に感じたこと、
それは今は恵まれた世の中だなぁということです。
というのも、その女性の症状は、今で言うところの、PTSD(心的外傷後ストレス障害)となると思います。
けれど、その時代、立ち止まっている時間はなかったのでしょう。誰もが大変な思いで生きてきた時代です。PTSDの人、いっぱいいたでしょうにね。

戦争は悲惨だから行ってはいけないこと、という視点だけでなく、
今の時代に生きることのありがたさ、幸せさを、
もっともっと実感していくには、どうすればよいのか…と思います。
私のことを話せば、恥ずかしながら、まだ2-3年前にこのことに感じたばかりです。
それまでは、人と比べたり、体制に不満をいったり、と、不満と愚痴だらけの日々でした。そのストレス発散に、ほしいのかどうかわからないもの達にやまほど囲まれる生活。

それが、本当につきが落ちたというのでしょうか、
自然とものを整理して、処分し、必要なものか、そうでないのかの判断ができ、
生活はとてもシンプルになりました。
必然的に、大切なものにお金をかける変わりに、必要としないものは節約するということを学び、小さな幸せを実感できるようになりました。
すると、小さな幸せって、日常生活のありとあらゆるところにあることに気がつきます。

子育てをしてるパパ、そして、ママへ。
子育てを十分に楽しんでください。子供から学ぶことって、本当にたくさんあります。
それは、子供が障害を抱えていても、です。
先日、とてもいろんな意味で優秀な小学校の先生とお話しする機会がありました。
私が「先生っていうお仕事、大変ですよね。嫌になったことありませんか?」と尋ねたところ、「いやー、一度もないですねー」ととても素敵な笑顔で答えてくれました。
そのとき、この先生が関わっている子どもたちは、幸せだなあと思い、嬉しくてしょうがなかったです。るんるん
親も一緒ですよね。子供と関わることを心から楽しめること、何よりも大切にしてほしいと思います。すると、子どもたちはそれだけで幸せになるのですから!
必ず自分以外の人を幸せに出来ること、それが親なのです。
そのためにも、今生きていること、そのことへの感謝を忘れないでいてほしいですね。

ニュースから思うこと / comments(2) / trackbacks(1)
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Comment








私の働いている図書館でも、今年から八月は戦争関係の本の展示を行うようになりました。
便利さを当たり前のことと思わず、今からほんの少し前にあった悲惨な歴史を学ぶのはほんとに大切なことのはず。
私の祖父は戦争に行ってきた人なので、当時の話を聞く機会に私は恵まれていました。
今の子どもたちは、そんな機会がある子は少なくなっていくはずですよね。
展示・・担当じゃなかったから用意とかしませんでしたが、もっと関わればよかったかもと後悔しました・・
from. きち / 2006/08/29 12:51 AM
きちさん、
今からでも遅いことないですよ。
子どもたちへの絵本の読み聞かせの中でも
いろいろと教えていくことはできます。
季節を限定するものではないですよね、
平和の、今の日本のありがたさを伝えていくことは。。。
全然間に合いますよ。

少し視点は違うけれど、毎日の外来は、
そんな思いでやってます。
from. くり坊@管理人 / 2006/08/29 9:10 PM
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気がついたら、明後日から9月。 早いですね〜。 嫌いでは、ないけど、めっちゃ苦手な夏、今年も乗り越えた・・(o_ _)o と、満足感にひたるのはいいけれど、年々暑さに弱くなってくなか、今年もほんとにいろんなこ
きち姐 京☆雅日記♪ / 2006/08/29 11:39 PM