子どもの心を中心に、からだの面にも目を向けるような診療を心がけています。
女性ならではの、お母さんの目線に近づけるようなお話しができればよいな…と思っています。
日々の診療で思うこと、日常生活の中で感じることなどをつづっています。
最近は、どちらかというと、
普段会えない友人達へのメッセージがわりとなっているようにも思います。
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市バスの中の出来事
市バスの中の出来事。
1歳くらいの赤ちゃんを連れたお母さんがバスに乗ってきました。
そのバスは、バリアフリー用ではなく、普通に段差のあるバスです。
(あまり意識してませんでしたが、京都では床の低いバスをみかけましたが、
名古屋ではほとんどないように思います。)

何に驚いたのか、というと、
そのお母さん、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま、よっこらしょっと、
バスの中へ乗ってきたのです。
ベビーカーの中では、安全ベルトのようなものがありますから、
落ちる可能性は低いとはいえ、ちょっと危険かなあ…と感じました。
お母さん一人で、肩からは大きな荷物を抱え、ベビーカーにも荷物があり、
となると、赤ちゃんを抱っこして、ベビーカーを折りたたんでそれを持って
バスに乗り込むとなると大変なのはわかります。
また、地下鉄などの電車だと、ベビーカーごと乗ってくることを考えると、
今回のようなことを間違っているとするのか、
現代の子育てでは常識の範囲内とするのか、ちょっとわからなくなってしまいました。

降りるときにも、やはり赤ちゃんはベビーカーごと抱えていましたので、
運転手さんが運転席から走って降りてきて、
手助けをされていましたから、やはり危険であるという認識だったのだと思います。

車いすとは違いますから、やはりベビーカーは折りたたんで赤ちゃんは抱っこして、
というのが、「危険性」という意味からすると一番良いような気がするのですが…。
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Comment








重い荷物とベビーカーと赤ん坊を抱えて、バスのステップを上がるのは、かえって危険だとは思いませんか?

ドイツではベビーカーを折りたたむという発想自体がありませんから、バスにはそのまま乗るのが当たり前です。段差がある場合にはほかの乗客が必ず助けてくれます(小学生や老人でも!)。お神輿みたいに。

日本に戻ってきて私が一番カルチャーショックだったのが、ベビーカーをたたまないとバスに乗れないということでした。荷物とベビーカーを抱えたまま、素手で赤子を抱っこするのは危険なので、バスに乗るときは抱っこ紐またはスリングも必須でした。赤子だけでも大変なのに、さらに大荷物になり、疲労困憊します。

「その場にいたのなら、手伝ってあげてくださいよ…」と思いました。
from. nasubee / 2006/08/19 7:20 AM
コメントありがとう。
たぶん、nasubeeからはこのようなコメントもらうだろうな、と思ってました。

日本とドイツの違いはちょっとおいといて。
少なくとも突然の出来事で、手伝う暇がなかったというのが、正直なところ。
(バス内でこのような光景を見たのは初めてだったので)
私がよく乗る沿線は、なぜにこんなに老人が多いのだろうというくらい老人度が高くって、ベビーカーを使用する人は始めてみたくらい。
今日では、バスにはほとんど乗ることなかったしね。

何が良いとか、悪いとか、言いたかったわけではないのですね。
ただね、赤ちゃん側からすると、ベビーカーと一緒に持ち上げられると、落ち着かないんじゃないかなーと思ったわけです。
また、抱っこしてベビーカーを折りたたんでとい方が、
物理的には援助しやすいとも。(電車内ではそういう援助は何度かしましたから。)
大きなベビーカーを大人二人で運ぶだけの広さが、
バスの入り口にはないと思うし。

いろんな意見があって、それで良いと思うよ。
正しいことはひとつじゃないからね。
from. くり坊@管理人 / 2006/08/19 9:24 AM
くり坊のこの日記を読んで、実は朝からとてもショックで悲しかったのでした。
日本では小児科医ですら、「育児は母親個人でするもの」という意識なんだな……と。
育児業界にいるような人でも、分からないのね…と。
その母親を非常識だと思う感覚の方が、私には信じられませんでした。
これでは、ますます少子化になるのも、仕方ないね。

> ベビーカーと一緒に持ち上げられると、落ち着かないんじゃないかなー

眠っている場合はどうでしょう? ベビーカーから出されると起きちゃいますよ!!! 
首の座らない子はどうでしょう? 片手で支えるのは大変ですよ!!!
バスのステップのみならず、エレベーターのない駅の階段も同様です。

> 大きなベビーカーを大人二人で運ぶだけの広さが、
バスの入り口にはないと思う

と、あなたは気づいておられますね。
このような狭い入口のバスには、当然車椅子も乗り込めません。
「高齢者にも、育児する人・赤ん坊にも暮らしやすい社会」をつくるために、
小児科医の一人であるあなたも、
声を上げてくださったらと思います。

すべてのバスを、低床で入口の広いタイプに。
すべての駅のホームにエレベーターを。

育児の渦中にある母親たちのほとんどは、声を上げる暇も体力もありません。
外に極力出ないようにするか、できるかぎりマイカーか徒歩、またはタクシー(家計には辛いけど)で移動するのが、育児中の人間の生き残り策です。

日本の公共交通は酷いです。ユニバーサルデザインの考え方が知られるようになって、だいぶ良くなって来ましたが、まだまだ……。
from. nasubee / 2006/08/19 1:50 PM
nasbee、コメントありがとう。
悲しい思いをすることじゃないと思いますよ。
私は、育児は個人がするものだなんて、一言もいってませんものね。

ただね、確かにベビーカーを乗せられるくらいのバスを作ってくれ、というのも一つの方法です。
だけど、近くの人に、「手を貸してもらえませんか?」と声をかけることって、悪いことじゃないと思いますよ。

今の日本は、単一民族だから、言わなくてもわかる、という時代ではなくなってきました。
それが残念なことなのかどうか、私には判断できませんが、
サポートが必要な人は、きちんと自分から声を上げていくことで、変わっていく事ってたくさんあります。

最近、患者さんとご家族による会というのが、
あちこちで開催されています。
いろんな障害を持たれて、その子達を育てていくだけでも大変だと思います。
でも、自分の子どもにとって必要なものは、
自分達で動かないとえられないということに気がつき、
そして何が必要かをきちんと外にアピールしないことには、
周囲の人達は気がつくことができません。

育児の渦中にいる母親達だけが大変な思いをしているのでしょうか?
また、外出でもできない、と感じている人が多数でしょうか?
少なくとも、私の周囲にいる友人達、患者さん達をみていると、私にはそうは見えません。

私は私に出来ることは、一つずつやっていってます。
けれど、それには自分の中での優先順位があります。
今回のことは、あったらいいな、とは思いますが、
小児科医として働きかけることでは、ないかな。

例えば、nasbeeは、ドイツのことを例にあげましたよね。
ドイツと日本で、何が違うのでしょう?
単に日本人が冷たいだけの問題でしょうか?
私にはそうは思えないのですね。
もっと根本的に違うことがあり、それが今の現実につながっている。
じゃあ、ドイツのどんな良いことを、今の日本に取り入れたらよいかと思いますか?
逆に、今の日本でできない理由って、どんなことだと思いますか?
これは、ドイツに在住していた人でないと、わからないことだと思います。
それを声に出していけば、また変わるかもしれませんね。

いろんな意見があって、それでかまわないのだと思います。
私の言葉を聞いて、悲しい思いをする必要はありませんよ。
これは、一つの考え方であって、それを般化する必要もないのですからね。
from. くり坊@管理人 / 2006/08/19 4:30 PM
なんだか、話がかみ合わないようですねえ〜。

「単一民族だから、言わなくてもわかる」なんて、私は言ってません。私がドイツで住んだ街なんて、人種の坩堝でしたわ。ドイツでは〜と言うと「またぁ〜?」と思われるんでしょうがね(苦笑)。

「育児の渦中にいる母親達“だけ”が大変な思いをしている」とも言ってないよ。よく読んでくださいな。

この10年くらい思っていることですが、
戦後の教育を受けた、60代以下の日本人には、筋の通らないところがあるような気がします。
……身内や知り合い以外は眼中にない、関係ない……という感じ。
携帯の普及で、その傾向がさらに助長されているように思えます。

また、無宗教の人が多いことも、“モラルの欠如”を助長しているように思います。
キリスト教にせよイスラム教にせよ「神様が見ている」という意識の有無は、大きいのかもしれません。

杖をついた人が目の前にいても席を譲らない人たちには、ベビーカーの手助けなど到底無理でしょうね〜。

貴女が目にしたベビーカーの件に関しては、バスの構造上の問題を「仕方なし」とするのであれば、
あとは、その場に居合わせた人たちの“モラル”“思いやり”の問題だと思います。

偉そうに言ってますが、私も戦後教育世代なので、気をつけて意識していないと、身内意識バリバリになってしまいそうで、怖いです。

ちなみに私は、育児環境の向上のため、非力ながら行動していますよ。地元の保育状況(市の一時保育)に関しては一歩前進したかな。私自身は、その恩恵を全く受けられてはいませんが(苦笑)。
from. nasubee / 2006/08/19 5:37 PM
それぞれの人が、自分の出来ることをしていく。
それで良いんじゃないかな。

私はそう思いますよ。
from. くり坊@管理人 / 2006/08/19 7:29 PM
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